V1.1.1.1 (2025/04/30)
・流れ関数が存在するかどうかの判定を厳しくした.
(流れ関数が存在しないケースで流線を描こうとして無限ループに陥ることがあった.)
・密度勾配の発散(div(grad(rho)))をDivGradRhoという予約語で引用できるようにした.
密度勾配の発散は流れ場に影響を与える化学種の濃度計算で必要になる場合があります.
・熱伝導項と拡散項に空隙率を乗じるようにした.
これまでは空隙率がかかっていなかったため,空隙率<1の計算結果が少し変わります.
この見直しに合わせてセル境界面の空隙率は対面セルの空隙率のうち小さい値を採るように修正しました.
・収束判定における相対誤差の基準値を変更した.これまでは空間的な最大値を基準としていたが,
空間的および時間的にも最大値を基準とするようにした.
全空間で値が0になっていくようなユーザー定義スカラーがある場合に,収束しなくなる問題が解消する可能性があります.
【注意】この修正に伴いリスタートファイルの形式が少し変更されました.
V1.1.1.x以降で作成したリスタートファイルを使ってV1.1.0.x以前のGFlowによるリスタート計算はできません.(逆は可)
・ユーザー定義スカラーを編集すると固体領域の初期値に流体領域の初期値が設定されてしまうバグを解消
【重要】1.インストール時にインターネット経由のライセンス認証が必要です.
    2.アンインストール時にインターネット経由のライセンス認証解除が必要です.
    3.V1.1.0以前のGFlowからのアップデート時にライセンス番号の入力が必要です.(V1.1.0以前のライセンス番号が使用可能)
ライセンス認証に関する詳細は「ライセンス認証QA.pdf」を参照してください.

V1.1.0.8 (2023/10/21)
・ユーザー定義スカラーの計算で線形判定が甘すぎる場合があるため,判定をより厳しくした.
・熱量計算とユーザー定義スカラーの計算で直接法を使うか反復法を使うかをユーザーが指示できるようにした.
【補足】線形判定を自動で行なうのは難しい場合があり,非線形でありながら直接法で計算してしまう危険が拭えません.
このような状況に備えて,ユーザーが明示的に非線形か線形かを指示する手段を設けました.
この機能は計算機の判定ミスを強制的に修正するためのものであり,非線形の問題に直接法を指定しても計算は破綻します.
逆に線形の問題に反復法を指定した場合は正しい計算が行なわれますが計算速度はかなり落ちます.
Calculation methodテキストボックスに次の三通りの整数が設定できます.
-1:自動判定
0:反復法
1:直接法
一般のユーザーはよほど自信がない限り,-1を指定することをお奨めします.

V1.1.0.7 (2022/12/18)
・ログに表示されるアドレスポインターが不正確だった問題を解消
・マクロ電卓の更新(V1.2.0.1,%WHILE文と配列が使用できなかった不具合を解消)

V1.1.0.6 (2022/08/13)
・結果のグラフィック表示をした後でカーソルがおかしくなる問題を解消
・インターネットアクセスエンジンをEdge互換に更新

V1.1.0.5 (2022/06/22)
・メモリーを大量に使用するようになっていたので不要な作業領域を解放するようにした.
・メッシュ分割時に格子角度を入力できるようにした.

V1.1.0.4 (2022/05/25)
・64bitコンパイラによる再構築(ツールとしてインストールされる電卓MC-1も64bit版)
【注意1】V1.1以降は32bit版Windows上では動作しません.
【注意2】V1.0からV1.1へのアップデート時にライセンス番号の入力が必要です.V1.0のライセンス番号がそのまま使えます.
【注意3】インストーラーからサンプルファイルを除外しました.サンプルファイルが必要な場合は以下のURLからダウンロードしてください.
またアップデート時にインストール済みのサンプルファイルが削除されますのでご注意ください.
http://www.sachssoft.sakura.ne.jp/gflow_sample.html
【注意4】V1.1以降で作成したGFLファイルはV1.0では開けません.(V1.0で作成したファイルをV1.1で開くことは可能)

V1.0.7.3 (2022/05/20)
・ユーザー定義スカラーが複数ある計算で拡散係数/わき出しに誤差が混入し累積する問題を解消

V1.0.7.2 (2022/05/12)
・熱量計算を直接法で行なう場合に誤差が残ったまま次の時刻に進んでいた問題を解消
これはV1.0.6.2での修正が不完全だったことが原因の不具合.直接法が使われた場合はログに
「Qerror(1)」と表示されます.括弧内が1以外の場合は反復法なので計算結果に問題はありません.
・既存のGPlot用ファイルが再利用されない問題を解消

V1.0.7.1 (2021/12/01)
・ドキュメントファイル名に空白が含まれている場合にGPlotでのデータ読み込みが失敗する問題を解消
・計算終了時にツールボタンが押せなくなる場合がある問題を解消
・変数timeが返す時刻がt(すでに解がわかっている時刻)だったのをt+Δt(今計算している時刻)
に修正.つまりこれまでとΔtだけ異なる値を返すので注意が必要

V1.0.7.0 (2021/07/30)
・GPlotとのリンク機能追加
・V1.0.6.2でドキュメントアイコンを誤って削除していたので復活させた.

V1.0.6.2 (2021/06/22)
・直接法で熱量計算が行なわれる際の誤差判定が不適切(熱容量の絶対値が大きいと判定が甘過ぎ)だった.
熱量計算の緩和係数を1にしていれば問題にはならないが,緩和係数<1の場合誤差が残ってしまう.
→直接法では緩和係数を使用しないように修正し,収束誤差はないと判定するように修正した.
・プログラム終了時のファイル保存処理が機能していなかった問題を解消
・等高線表示の改善(非常にまれではあるが,等高線が抜け落ちる場合があった)
・タスクバーに計算進行度合いを表示するようにした.

V1.0.6.1 (2021/03/13)
・LOGの最後にCPU時間を表示
・初期値を外部ファイルから読み込む時に文字コードをauto detectとするとエラーがおこる問題を解消
・流れ場を計算せずリスタートファイルから読み込む計算で,実行時のステータスパネルの緩和係数が
異常な値で表示される問題を解消(表示だけの問題)
・条件を指定したオブジェクトの選択を行なうためのConditional selectionパネルをメイン画面に追加
・オブジェクトのコピーに自動接続機能(auto connect)を追加
・固体と流体が存在する場合の熱量計算手法を改良(直接解法に問題あり)
・固体領域の空隙率を明示的に1にしていないと熱量計算結果がおかしくなる問題を解消

V1.0.5.6 (2020/07/09)
・重大な問題(計算が常に実行できない)を解消しました.大変ご迷惑をおかけしました.
(V1.0.5.4とV1.0.5.5はファイルアーカイブから削除しました.)

V1.0.5.4およびV1.0.5.5の公開中止 (2020/07/09)
・大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません.重大な問題があることがわかったので公開を中止します.
近日中に改善版を公開しますのでしばらくV1.0.5.3をご使用ください.

V1.0.5.5 (2020/07/09)
・結果のグラフィック表示ができなくなっていた問題を解消
・同じドキュメントファイルの二重起動回避の不具合を修正

V1.0.5.4 (2020/06/23)
・新コンパイラー(C++Builder 10.3.3)による再構築
・円筒座標系の場合に表示されるConditionSummary内のAreaの値をradianあたりの体積に変更
・結果のファイル出力で要素選択を行なう画面で要素数一個の時に起こるソートエラーを回避
・ライセンスコードの入力方法変更
このバージョンからライセンスコードはインストール時に入力するように変更しました.
試用中にライセンスコードを入力する場合はアプリケーションの再インストールが必要です.

V1.0.5.3 (2019/12/15)
・複数の閉図形を構成するセグメントを削除すると不具合が起こる問題を解消.
・Helpメニューにマクロ電卓を起動するコマンドを追加.

V1.0.5.2 (2019/12/04)
・セグメントが存在しないGFLファイルのサムネール表示でエラーが起こってしまう問題を解消.
・計算領域の編集において特定の条件下で閉図形が正しく生成されずエラーが起こる問題を解消.
・結果のテキストファイル出力時のセル選択状態は,該当ドキュメントを閉じるまで保持するように修正.

V1.0.5.1 (2019/11/23)
・サムネール表示画面でツリールートフォルダーを変更するとGFlow環境設定のツリールートフォルダーも
変わってしまう問題を解消.
・サムネール表示画面に関するその他の改良
・グラフィックライブラリーSerenadeのバージョンを3.0.3.4に更新

V1.0.5.0 (2019/11/05)
・GFLファイルの読み込みをサムネールリストから選択して行なえるようにした.(Fileメニュー->Open From Thumbnail)
・サムネール表示のルートフォルダーを環境設定で指定できるようにした.(Fileメニュー->Preference)
・計算領域の定義における円弧セグメントの描画精度を改善した.(端点を突き抜ける円弧を解消)
・計算結果のメッシュ図表示で領域の境界がわかるようにした.

V1.0.4.3 (2019/08/31)
・計算領域の編集操作が30回以上になるとUndoができなくなるバグを解消

V1.0.4.2 (2019/05/26)
・熱量計算およびユーザー定義変数の解法を改善.直接法と反復法の使い分けをより厳密にした.
(収束パラメーターの再調整が必要になる場合があります.たとえばsample-3.GFLでは緩和係数が1のままでは収束しません.)
・Helpメニュー/Version画面内のVisit Web site ...リンクのURLが旧サーバー(ジオシティーズ)のままになっていたのを
新サーバー(さくらネット)に修正
・理想気体で比熱一定の熱量計算を行なう際に異常終了する問題を解消
・ログ出力中の境界条件の表現をわかりやすい形式に修正

V1.0.4.1 (2019/02/09)
・熱流束0の境界条件では不要なエンタルピー計算を行なわないようにした.(無意味なエラーメッセージを防ぐため)
・Openメニューでファイル選択をキャンセルしたときに,すでに開いていたファイルが編集できなくなる問題を解消
・ユーザー定義変数のドリフト速度の境界部での扱いを以下のとおり変更した.
1)流入境界…従来:ドリフト速度無視,変更後:ドリフト速度考慮
2)流出境界…従来:ドリフト速度無視,変更後:ドリフト速度考慮
3)すべり壁/すべりなし壁…変更なし(これまでどおりドリフト速度無視)
・結果表示グループのスクリプトでもdp/dx,dp/dy,dφ/dx,dφ/dyが使えるようになった.
・Tecplotデータ形式のテキスト出力でdu/dx,du/dy,dv/dx,dv/dy,dp/dx,dp/dy,
dφ/dx,dφ/dyが出力できなかった問題を解消
・結果のファイル出力時に出力ファイルをテキストエディターで表示するオプションを追加した.

V1.0.3.4 (2018/10/09)
・Webサーバー変更に伴う修正

V1.0.3.3 (2018/08/06)
・計算領域内にくりぬき穴がある場合に境界条件のチェックがおかしいバグを修正
・ユーザー定義スカラーのわき出しにユーザー定義スカラーの依存性がある場合に,間違った解に収束する問題を解消
→解法をより安全なものに変えたため収束性は悪化
(sample3.gflではユーザー定義スカラーの緩和係数が1のままでは発散します.0.5ぐらいで計算できます.
線形判定を厳しくしたので反復法が使われるケースが増えました.)
・スクリプトでdp/dx,dp/dy,dφ/dx,dφ/dyが使えるようになった.
これらの識別子は次のとおり
dp/dx…dpdx
dp/dy…dpdy
dφ/dx…dphidx{i} iはユーザー定義スカラー番号
dφ/dy…dphidy{i} iはユーザー定義スカラー番号
ただし現在のところ結果表示グループではこれらの識別子は使えません.また,ユーザーズマニュアルにも記載されていません.

V1.0.3.2 (2017/12/08)
・リスタートでリスタートファイルが存在しない場合エラーメッセージを出すようにした.
・計算実行中の警告メッセージを100行以上表示しないようにした.
(膨大な警告数になるとプログラムが暴走したようになってしまうため)
・初期値をファイルから読み込む時,ファイルの符号方式を自動認識できるようにした.
(ANSI以外にUTF-8やUnicodeも読み込み可能)

V1.0.3.1 (2017/10/04)
・スクリプトで流速の空間微分du/dx,du/dy,dv/dx,dv/dyが使えるようになった.
・ユーザー定義スカラーの定義スクリプトで流体密度rhoが間違っていたバグを修正
・ファイル名を変えて保存したときに二重起動できてしまうバグを修正
・行列計算をマルコヴィッツ法から共役勾配法に変更(計算速度が1.5〜3倍に向上)

V1.0.2.4 (2017/07/31)
・同じドキュメントの二重起動防止.
・ベクトル図の矢の長さの基準値を指定できるようにした.
・結果の等高線表示で凡例の表示/非表示を選択できるようにした.
・大域変数が正しく認識されない問題を解消.

V1.0.2.3 (2017/04/10)
・結果のテキストファイル出力でヘッダー/フッターの変更ができるようにした.
・結果の時系列データ中から一定間隔で間引いてグラフィック表示できるようにした.
・セグメントプロットでマーカーのみ表示した場合の凡例表示不具合を修正

V1.0.2.2 (2017/03/26)
・プロットスタイルを保存したファイルの読み込みエラーを解消.

V1.0.2.1 (2017/03/23)
・結果のテキストファイル出力でTecplotデータ形式が選択できるようにした.
・結果のグラフィック表示の体裁の変更機能を追加.(プロットスタイルの設定)
・マニュアルにプロットスタイルの設定方法を追記.

V1.0.1.0 (2016/10/09)
・閉図形を構成しないセグメントが存在した場合のエラーチェックの不備を解消
・流れ場のグラフィック表示で矢印長さの調整係数が指定できるようにした.
・メッシュ分割手法を変更.
【補足】最大分割長と最小分割長が大きく異なる場合のロジックを変更しました.
biasが0でないセグメントが存在する場合などが該当します.
最大分割長と最小分割長が大きく異なる場合で従来の分割法を選択したい場合は,
GFLファイルの次の行を直接変更しておいてからGFlowで開いてください.
$MESHTYPE 0 (編集前)
$MESHTYPE 2 (編集後)

V1.0.0.1 (2016/09/11)
・SerenadeのPostScript出力のバグを解消(PSファイルのコメント部分なので実質的な問題はなかった)
・ログファイルに時間格子,計算終了時刻,反復打ち切り回数,収束判定値,
定常判定値,流れ場計算省略フラグが出力されていなかったので出力するように修正
・マニュアル小修正(索引項目追加)

V1.0.0.0 (2016/08/30)
・記念すべき最初のリリース版